平成12年度 業務実績

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受託業務実績

岩手山火山防災対応マニュアル策定業務 国土交通省東北地方整備局岩手工事事務所

岩手山火山防災ガイドラインに基づき、噴火災害を前提とした緊急時における河川や砂防等の体制のあり方やより具体的な活動手順等を示したマニュアルを作成した。この中では、国土交通省や県等の実務者による「合同チーム」の結成や情報収集・伝達システムの提言等も示している。

有珠山噴火災害における非常災害対策本部及び現地対策本部の運営に関する調査 内閣府

2000 年有珠山噴火災害では、災害対策基本法に基づく初めての非常災害現地対策本部が設置された。この現地本部において行われた災害対策活動について事実経過を整理し、今後の教訓として活かすための記録を作成した。

有珠山噴火災害虻田町復興計画策定業務 虻田町

2000年有珠山噴火災害は、長期の避難生活をはじめ、公共施設や幹線道路の被害により、市民生活や観光業等産業面にも多大な影響を与えた。本復興計画は、「21世紀の火山観光都市をめざして」をテーマに、生活再建、防災まちづくり、産業復興を基本構想の柱とし、地区ごとの計画を示している。

有珠山噴火による避難住民のアンケート調査 (社)砂防学会

有珠山噴火災害における避難指示区域の住民・事業者に対し、アンケートやヒアリングを通じて、必要とする支援や今後の再建・復興に対する意見などを聴取し、砂防学会が噴火災害対策を提言する上での基礎資料を作成した。 

三宅島火山活動災害に対する生活実態アンケート調査業務 東京都三宅村

三宅島火山活動により、平成 12年9月2日の全島避難から避難を続けている全世帯を対象に、生活支援等の対策を検討するための基礎資料として、生活実態や意向を把握することを目的としたアンケート調査を行った。

平成 12 年度総合復興手引書作成調査委託業務 内閣府

本調査では、総合的・体系的な復興施策のあり方等を検討し、「総合復興手引書」の構築を図るための基本構想を作成した。さらに、既往災害における各種復興施策を踏まえ、今後取り組むべき復興施策のあり方等を検討した。

地震リスクに関する各種情報の整理    A 社

企業におけるリスクと防災投資の考え方を検討する基礎作業として、1)地震・津波災害に関する被害データ収集と被害の特徴整理、2)被害予測・評価手法、被害の金銭換算手法の収集・整理、3)リスクと防災投資に関する資料の収集・整理、などを行った。

防災情報高度化検討業務 (財)河川情報センター

近年、洪水・高潮等による災害が相次ぎ、危機管理体制の確立、住民の危機意識高揚のための広報等の充実が求められている。本業務では、住民へのわかりやすい情報伝達、防災機関間での情報伝達などについて、現状の課題を抽出・整理し、今後の防災情報高度化のあり方を検討した。 

地下街浸水対策マニュアル (財)河川情報センター

地下街およびその接続施設により構成される「水防連絡会」の水防マニュアル策定に向けた検討を実施した。情報・水防・避難・復旧・予防等についての指針を示すと同時に、災害時に情報の要となる連絡会事務局における、詳細な情報収集・伝達方法を提案し、関連様式を作成した。

防災拠点運営委員会設置業務の補助及び活動支援委託 東京都中央区

大災害時において、防災拠点を核として複数の町・自治会が連携して地域の防災活動にあたる「防災拠点運営委員会」の発足と計画づくりを支援した。委員会では、具体的な組織づくりや災害時の活動、段の取り組み等を示した「活動計画書」を策定した。

静岡県原子力災害時住民対応の手引き作成業務 静岡県

原子力災害時に行政担当者や関係機関職員が避難住民に対して適切な対応をとるための留意点をまとめた「原子力災害時住民対応の手引き」を作成した。主な内容は、避難誘導や避難所運営時の留意点、難時の住民からの問い合わせ対応等である。

NUPEC 防災訓練 訓練シナリオ評価手法の構築  B 社

原子力防災訓練のシナリオを対象に、その難易度レベルを評価するための手法を構築した。また、実際に作成されたシナリオに対して、この評価手法を適用するとともに、エキスパート評価を行って、訓練シナリオの改善点等を指摘した。 

原子力防災におけるヒューマンファクターの研究 (財)原子力発電技術機構

原子力災害時のオフサイトセンターを中心とする防災対応について、過去の事故災害事例の教訓をふまえた上で、ヒューマンファクターの観点から検討し、教育・訓練に用いる「原子力防災対応ガイドライン」を作成した。 

組織要因に関する調査研究 C社

組織要因が事故の発生に大きく影響したと考えられる過去の事例を抽出し、その事故原因を組織要因の問題という観点から分析した。その結果をふまえて、組織の安全性を評価するための「組織安全度評価軸」を構築した。

原子力発電所手動停止事例の分析 D社

平成12年2月に発生した原子力発電所トラブル事例を対象に、緊急時における状況認識という観点からオペレータの認知・行動を分析し、その主観的緊急度に影響を与えた要因を抽出するとともに、再発防止策を整理した。

消防団員の公務災害情報と共有化のあり方等に関する調査研究  消防団員等公務災害補償等共済基金

過去の重大事故事例に関するヒューマンファクターの観点からの分析や、背後要因に関するアンケート調査を実施し、それらをふまえて、消防団員の公務災害情報の収集と共有化のあり方について検討を行った。

安全教育教材ビデオ制作 消防団員等公務災害補償等共済基金

消防団員の公務災害防止対策の一つとして、消防団員の安全意識向上をねらいとした教育ビデオを作成した。ビデオの題材には、平成5年と9年の2度にわたり山梨県勝沼町で発生した林野火災における消防団員の活動を用いた。

防災指導業務 ホテル・ニューアカオ

常にレベルの高い防災対策を目指して15年前から地震対策・火災対策に精力的に取り組んでいる静岡県熱海市の大規模リゾートホテルで、防災計画の作成、および定期防災訓練に対する指導、施設内の防災点検、社員への防災教育等を実施した。

その他の実績

災害調査
  • 平成 12 年 10 月6日  鳥取県西部地震 
  • 平成 12 年9月 11 日~ 12 日 東海豪雨
講演会・研修会等 講師
  • 2000.4「危機管理について」  (財)全国建設研修センター
  • 2000.5「防災と地域振興」  袋井市
  • 2000.5「高等学校安全教育担当者研究協議会「阪神・淡路大震災の避難所生活と学校」  千葉県教育委員会
  • 2000.5「土砂災害と避難行動」  JICA
  • 2000.5「Community Disaster Prevention & Mitigation in Japan」  ネパール砂防治山技術センター
  • 2000.6「消防団と事故対策」  消防団等公務災害補償等共済基金
  • 2000.7「第 15 回 新しい安全管理の技術講習会「緊急時の人間行動」  安全工学協会
  • 2000.7「災害時の医療活動について」  国立病院東京災害医療センター
  • 2000.8「有珠山噴火災害について」  岩手大学
  • 2000.9関西電力神戸支店安全圏推進会火力部会安全衛生大会「無事故組織に学ぶ」  関西電力(株)神戸支店
  • 2000.9「大災害時の行政の対応と地域防災」  住友化学工業株式会社
  • 2000.9「地震と地域防災計画について」  福島県消防協会
  • 2000.10「災害と復興 – 長崎・雲仙・普賢岳噴火災害から 10 年 -」  消防団等公務災害補償等共済基金
  • 2000.11「災害時における緊急物資確保の諸問題と対応策」  日本生活協同組合連合会
  • 2000.11「災害時の情報伝達と危機管理」  建設省建設大学校
  • 2000.11「災害現場から学ぶ避難所の生活について」  東京都足立区
  • 2000.11「大災害時と地域防災のあり方」  東京都世田谷区
  • 2001.1「事故・災害はなぜ起こるのか? ~リスク認知の観点から~」  経済産業省製品評価技術センター
  • 2001.1「災害時の情報活用」  東京都新宿区
  • 2001.1「大災害時と地域防災のあり方」  東京都板橋区
  • 2001.1「防災に備える地域社会」  神奈川県綾瀬市
  • 2001.1実務研修「防災」  東京都渋谷区
  • 2001.1「地域防災における市民の役割  東京都北区
  • 2001.1「自主防災組織の活動(平常時の取り組みを中心に)」  埼玉県鶴ヶ島市
  • 2001.2災害医療従事者研修「情報伝達システムの現状」  厚生労働省
  • 2001.2「災害事例に見る市民防災について」  東京都足立区
  • 2001.3「広域的な自主防災組織の連携について」  北区・荒川区合同
  • 2001.3「組織の安全文化 ~無事故企業に学ぶ安全の秘訣~」  (株)原子力安全システム研究所

パネリスト・委員・学会活動等
  • 2000.10生産設備管理技術員会共同研究委員会(委員)  (社)電気学会
  • 2000.10「火山列島騒然 -2000 年の火山活動と対応を検証する」(パネリスト)  損害保険協会
  • 2000.11普賢岳フォーラム・パネルディスカッション「火山とどうつきあうか」(パネリスト)  (社)土木学会
  • 2001.1「21 世紀の地下空間利用―都市の創造と再生に向けて―」(パネリスト)  (社)土木学会
  • 2001.1「都市型災害に対する危機管理のあり方 ~最近の災害事例より~」(コーディネーター)  神戸市
  • 2001.1第12 回三陸地域づくり講座「防災と都市整備」(パネリスト)  国土交通省三陸国道工事事務所
  • 2001.2航空におけるヒューマンファクターの調査・研究委員会・整備分科会(委員)  (財)航空輸送技術研究センター
  • 2001.2空港安全技術懇談会(委員)  (財)航空輸送技術研究センター
  • 2001.2第 36 回学校安全研究大会中学校分科会(コメンテーター)  日本体育・学校健康センター

研修会・ワークショップ等の企画・実施
  • 2000.9東京都北区桐ヶ丘地区本部運営訓練  東京都北区地域振興部防災課
  • 2000.8災害時ボランティア講習会  東京都生活文化局コミュニティ文化部
  • 2000.11女性防火組織幹部研修会  (財)東京連合防火協会

論文・学会発表・原稿等
  • 下川悦郎・新谷 融・水山高久・廣井 修・池谷 浩・仲野公章・安養寺信夫・木村拓郎,「有珠山 2000 年噴火避難者の生活再建に関する意識調査」砂防学会誌 Vol.53, No.3(2000.9)
  • 八木絵香,首藤由紀(一部執筆担当)「JCO事故におけるヒューマンファクター上の問題」日本原子力学会ヒューマン・ マシン・システム研究部会JCO事故調査特別作業会 
  • 八木絵香(一部執筆担当)「1999 年JCO臨界事故と住民の対応」東京大学社会情報研究所(2001.3)
  • 首藤由紀,「無事故企業に学ぶ『安全の秘訣』 労働の科学 Vol.55, No.7(2000.7) 
  • 首藤由紀,「災害時の住民避難におけるヒューマンファクター」 オペレーションズ・リサーチ  Vol.45, No.11(2000.11)
  • 岡田有策・八木絵香,「生産設備等のライフサイクルモデルとヒューマンファクターズ」平成12年度電気学会産業応用部門全国大会 
  • 八木絵香 他,「個人およびチームの主観的緊急度に関する総合モデルの構築 ~人間の心理・行動に配慮した原子力発電 プラントの緊急時対策へ向けた基礎研究~」平成12年度日本心理学会全国大会 
  • Y. Shuto, E. Yagi,「Problems of administrative response in the JCO accident」International Conference on Probabilistic Safety Assessment and Management(2000.11) 
  • Y. Shuto, E. Yagi(一部執筆担当)「Human Factor Analysis of JCO Criticality Accident」Cognition, Technology & Work, Vol.2, No.4(2000)
  • 八木絵香,「21世紀の新しい安全の姿とは ~安全の秘訣とは何か~」旬刊・安全スタッフ No.1843  

報道・取材協力
出演日 番組 テーマ 出演者
2000 年 3 月 3 1 日TBS ニュース23有珠山噴火木村
2000 年 4 月 1 日北海道放送報道特番 有珠山噴火 有珠山噴火 木村
2000 年 4 月 3 日TBS ニュース23 有珠山噴火 木村
2000 年 4 月 4 日日本テレビジパングあさ6 有珠山噴火 木村
2000年4 月 30日北海道放送レポート2000 有珠山噴火 木村
2000年5 月 11日毎日放送イブニングレーダー 有珠山噴火 木村
2000年6 月 30日日本テレビNNN24 デリー・プラネット 三宅島噴火 木村
2000 年 9 月 3 日エフエム世田谷防災訓練特別番組世田谷区防災訓練 首藤
2000 年 9 月 3 0 日TBSニュース23 三宅島噴火 木村
2000 年 9 月 4 日NHKニュース,アップ三宅島噴火 木村
2000 年 9 月 4 日TBSニュース23三宅島噴火 木村
2000 年 9 月 6 日NHK ラジオ夕刊雲仙記録誌発刊について 木村
2000年9 月 21日NHK 視点・論点台湾大地震から1年 木村
2000年10月 6 日NHK ラジオ夕刊無事故企業に学ぶ 首藤
2000年10月 6 日日本テレビ 報道特番鳥取県西部地震 木村
2000年10月21日NHK 土曜ジャーナル三宅島避難住民は今 木村
2000年11月 9 日NHK 視点・論点火山災害と被災者支援 木村
2000年11月 18 日NHK 土曜ジャーナル雲仙・普賢岳噴火から10年 木村